What you need to know about Coffee

飲む前に知っておきたい、コーヒー豆のこと

あまりに身近で当たり前にあるコーヒー。しかし日本ではコーヒーが栽培されている様子を見る機会は滅多にない。ゆえに、コーヒーの花や実の色だって、すぐに思い浮かばないかもしれない。ここでは、知っておきたいコーヒー豆の原点を解説していく。

コーヒー栽培は、コーヒー・ベルトと呼ばれる赤道を中心に南北25度の地域で行われている。和名でいうところの「コーヒーノキ」は、高地でもっとも成長するアカネ科の常緑樹。商業的に栽培されているのは、「アラビカ種」「カネフォラ種(ロブスタ種)」の2種がほぼ占めており、なかでもコーヒーのおよそ3分の2がアラビカ種といわれている。酸味と香りが特徴だが、病害虫の影響を受けやすいとも。一方、カネフォラ種は低地でも栽培でき、病害虫の影響を受けづらい品種。苦味とコクが特徴だ。

コーヒーノキは、種を撒いて3年目くらいから最初の花をつける。ジャスミンのような香りを放ち、白くて清楚な花を咲かせる。花が咲いてから約8か月、真っ赤に熟したコーヒーの実が収穫の時期を迎える。コーヒーの実は、赤く熟すとさくらんぼのように見えることから「コーヒー・チェリー」と呼ばれる。

一般的にコーヒー豆が栽培されている場所は山岳地帯の傾斜地が多いことから、手摘みでの収穫が大半だが、ブラジルなど、広大な大地で栽培される地域では、機械を使って収穫することもある。

収穫されたコーヒーの実から、果肉や皮を取り除くと、みずみずしいコーヒーの種子が出てくる。これがいわゆる生豆の状態。選別機にかけられ、グレード分けが行われたのち、世界各地へと輸出されていく。

コーヒー豆は品種だけでなく、銘柄などで細かく分けられることから、さまざまな名前で販売されている。コーヒー豆の銘柄は、生産地から名付けられていることが多く、「ブラジル」「コロンビア」「グアテマラ」「コスタリカ」など国名がそのまま使われたり、産地や山、港の名前が使われたりすることもある。

たとえば、「モカ」は、イエメンにあるモカ港に由来している。モカ港から世界へと広まったイエメン産とエチオピア産のコーヒー豆を総称したものをモカと呼んでいる。「キリマンジャロ」は、そのままタンザニアにある山の名前だし、「ブルーマウンテン」もジャマイカ東部にあるブルーマウンテン山脈のごく限られた地域で作られた貴重な豆を指す。

コーヒー豆そのものの風味は、品種と育った土地の条件によって変わる。栽培された場所に思い馳せながら、コーヒー豆の味の違いを感じてみてはどうだろう。それぞれの特徴がわかるようになれば、コーヒーの楽しみ方がまたさらに深まるはずだ。

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